妊娠中、出産を控えて不安になることの1つに、出産時の痛みがあります。特に初産婦の方は、初めてのことにおびえる人も少なくありません。ここでは、出産の痛みについて、体験談を交えながらお伝えしていきます。

出産は痛い?痛みの種類
出産時に経験する痛みには、どのようなものがあるのでしょうか?経験する痛みや種類には、個人差があります。どんなお産になるのかは人それぞれであるからです。ここでは出産時に経験する主な痛みについて、陣痛、いきみ逃し、会陰切開、帝王切開の4つに分けてご紹介していきます。
陣痛
1つ目は、陣痛です。陣痛とは、子宮の収縮のことです。陣痛は、赤ちゃんを産み出すために必要な力です。陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの時間や、陣痛の強さは、個人差があります。多くは、何時間もの間、陣痛に耐える必要があります。なぜなら、子宮口が全開である約10cmになり、かつ、最も強い陣痛が来たときに、あかちゃんを産むことになるからです。
陣痛の痛みは、最初の内は軽い生理痛の様なものだと言われます。人によって感じ方は様々で、中にはお腹を下した時の様な痛みだと言う人もいます。陣痛は、時が経つにつれてその間隔が狭まり痛みは強くなっていきます。軽い生理痛の様なものから、重い生理痛の様なものまでじわじわと痛みがましていくのです。さらに時が経つと、生理痛では例えられない程の痛みになっていきます。
陣痛は、長い時間をかけて強まっていくため、出産時の痛みの中でも非常に辛いものであると言えます。
陣痛の体験談について、以下の記事にまとめているので是非参考にしていただければ幸いです。

いきみ逃し
2つ目は、いきみ逃しです。いきみ逃しとは、いきみたいのを我慢することです。赤ちゃんを産むためには、子宮口が全開である約10cmになり、かつ、最も強い陣痛が来なければなりません。しかし、これには時間がかかります。にもかかわらず、そこに到達するまでの間に、「いきみたい」感覚が何度も訪れるのです。いきみたい感覚を例えるならば、排せつを我慢する時のようなものです。内側から押される力はすさまじく、それを押し戻すように耐えることは想像以上に辛いものです。中には、陣痛よりもいき見逃しをすることの方が辛かったという人もいます。
会陰切開
3つ目は、会陰切開です。会陰は、肛門と膣の間の部分です。会陰切開とは、お産の時に会陰を切ることです。これにより赤ちゃんが出てきやすかったり、会陰が裂けるのを避けたりすることができます。
会陰切開は、陣痛が起こっているときに医師によって施されます。多くの場合は、局所麻酔を用いてから切ります。会陰切開は、痛みを伴いますが、陣痛の痛みがそれに勝ることが多くなっています。そのため、会陰切開の痛みは感じなかったという人もいます。
会陰切開が辛い原因は、切開した時の痛みの他に、出産後の痛みにあります。出産後、切開した部分は、元に戻るように縫合します。縫合の際にも麻酔が効いているため、痛みを感じない人もいます。縫合した部分が回復するには、時間がかかります。傷に触れると痛いため、最初の内は椅子に座ることも辛いのが大半です。
会陰切開は、陣痛とは異なり、切ったり縫ったりするための痛さです。そのため、会陰切開と陣痛とは、痛みの種類が異なります。
会陰切開の体験談について、以下の記事にまとめているので、是非参考にしていただければ幸いです。

帝王切開
4つ目は、帝王切開です。お腹を切って赤ちゃんを取り出す帝王切開は、それ自体が恐怖となります。さらに、術後は傷が痛むため、少し動くだけでも辛いのです。あらかじめ帝王切開での出産が決まっている予定帝王切開でも、何らかの異常があるために緊急で行われる緊急帝王切開でも、恐怖が伴います。
どれが一番痛い?出産体験談
ここまで、出産時の痛みについてご説明してきました。ここからは、実際に出産を経験した私自身の体験をお伝えしていきます。
私の場合は、自然分娩での出産でした。そのため、帝王切開は経験していません。また、会陰切開は間に合わず、会陰が裂けることである会陰裂傷となりました。
私が経験した、陣痛、いきみ逃し、会陰裂傷の3つの中で最も痛かったのは、陣痛です。これまでに経験したことのないような痛みに襲われたからです。いきみ逃しや会陰裂傷は、痛みは強いものの、経験したことのある痛みを強くしたものでした。それに比べると陣痛は、想像を超えて、得体のしれない痛みが押し寄せてくるのです。
どの痛みが最も辛かったのかは、人によります。実際に私の周りに聞いても、それぞれ違う答えが返ってきました。
痛い出産を乗り切るには?
痛い出産を乗り切るためにはどうすればよいのでしょうか?お勧めの方法は、リラックスすることと、他の人に助けてもらうことの2つです。
- リラックスすること
- 他の人に助けてもらうこと
1つ目は、リラックスすることです。具体的には、呼吸法を実践したり、アロマをたいたりすることが挙げられます。緊張して変な力が入りすぎると、痛みが増してしまう恐れがあるからです。できるだけリラックスして身体の力を抜くことを心がけましょう。
2つ目は、他の人に助けてもらうことです。出産時は、パートナーや実母に立ち会ってもらうなど、人の力を大いに頼ってください。マッサージや水分補給などを手伝ってもらうことで、ほんの少しでも痛みを緩和することができます。精神的にも心強いでしょう。どうしても痛い時は、当たり散らすこともできます。また、病院の医師や看護師、助産師の力も頼ってください。マッサージをしてもらうことで、痛みを緩和することができるかもしれません。
出産時は、どうしても大きな痛みが伴います。痛みを失くすことはできませんが、少しでも対策を取ることで緩和できるかもしれません。
まとめ
ここまで、出産時の痛みの種類や体験談についてご紹介してきました。出産は、様々な痛みが伴う辛いものです。少しでも緩和ができるように、たくさんの情報を集めて対策を取ってみてください。
- 出産時に経験する主な痛みは、陣痛、いきみ逃し、会陰切開、帝王切開の4つ
- どれが一番痛いのかは、個人によって異なる
- 痛みを乗り越えるお勧めの方法は、リラックスすること、他の人に助けてもらうこと