切迫早産入院では、大部屋または個室に滞在することとなります。それぞれのメリットデメリットを知っておくことで、より楽な方を選択できるでしょう。ここでは、大部屋と個室のそれぞれの特徴について、私自身の体験談をもとにお伝えしていきます。
切迫早産入院は大部屋か個室か
切迫早産入院は、期間がどれくらいになるか分かりません。様々なケースがありますが、正産期と呼ばれる妊娠37週以降付近になる場合は、少なくありません。
つまり、切迫早産入院は長期に渡るものであることを覚悟する必要があるのです。そこで迷いがちなのが、大部屋・個室の選択です。ここでは、両者のメリットデメリットを中心にご説明していきます。
切迫早産入院の部屋事情
切迫早産入院では、大部屋か個室に滞在することになります。病院によっては、選択できないことがあるでしょう。
なぜなら、入院患者は想像以上に多いからです。病床数が足りず、大部屋での入院を余儀なくされるケースもあるでしょう。
病室の様子は病院によって異なります。広さや設備が異なってくるでしょう。大部屋は、2人部屋、4人部屋、6人部屋などの可能性があります。
大部屋になる場合とメリットデメリット
大部屋のメリットは、他の患者との交流が容易であること、他の患者の様子がうかがえること、費用が安く済むことの、3点が挙げられます。
- 他の患者との交流が容易であること
- 他の患者の様子がうかがえること
- 費用が安く済むこと
メリットの1点目は、他の患者との交流が容易であることです。1人で思いつめてしまいがちな切迫早産入院でも、他の人と話すことで辛さを少しでも緩和することができるかもしれません。
また、同室の人たちと交流が深まったことで、退院後もママ友としてつきあいがあるという人もいます。
メリットの2点目は、他の患者の様子がうかがえることです。切迫早産からの退院や出産のタイミングなどを知ることができるでしょう。一人ひとり状況は異なりますが、それでも、1人でも多くの例を知れるのは大きいことです。
メリットの3点目は、費用が安く済むことです。病院によって値段設定は異なりますが、大抵の場合、大部屋には追加料金が発生しません。個室の場合、1泊1万円以上の追加料金がかかることが多いため、長期入院時は費用がかさみがちです。
大部屋のデメリットは、プライバシーが漏れやすいこと、騒がしいことの、2点が挙げられます。
- プライバシーが漏れやすいこと
- 騒がしいこと
デメリットの1点目は、プライバシーが漏れやすいことです。仕切りはカーテンであることが多いため音や光が漏れやすくなっています。生活音が駄々洩れなので、1人きりの時間を過ごすことができません。
デメリットの2点目は、騒がしいことです。例えば、面会者との話し声、看護師さんの話し声、点滴のアラームなど、ほとんど1日中音のやむことがありません。同室にいびきがうるさい人がいると、夜もまともに眠れないでしょう。加えて、日中に寝る人も多いため、場合によっては1日中いびきの音に悩まされることがあります。

個室になる場合とメリットデメリット
個室のメリットは、1人きりになれることです。他の人に気を遣って生活しなくてもよくなります。面会者も気軽に滞在できるでしょう。上の子どもがいる場合には、個室の方が安心です。
個室のデメリットは、費用がかかることです。病院によって価格設定は異なりますが、大抵の場合、1泊あたり1万円以上の追加料金がかかります。切迫早産は長期入院になることが予想されるため、注意しましょう。

切迫早産入院は大部屋or個室?乗り切り方など体験談
ここまで、切迫早産入院での大部屋、個室の特徴について主なことをご紹介してきました。ここからは、私自身の体験談をお伝えしていきます。

私の場合、妊娠26週の終わりから、妊娠36週の始めまでずっと、大部屋に入院していました。1室を4人でシェアするというかたちです。
私の場合、どの病室にもトイレはついていませんでした。また、洗面台は1室につき1台ついていました。
大部屋に入院してよかった点は、費用を抑えられたこと、他の患者の様子がうかがえたことです。
大部屋に入院してよくなかった点は、気を遣う機会が多かったこと、騒がしかったことです。
特に、洗面台を使うタイミング、空調の調整、消灯のタイミングをはかるのに気を遣いました。また、生活音をなるべく出さないようにするのも大変でした。
大部屋の乗り切り方は、イヤホンを装着して自分だけの空間をつくることです。スペースの一角にお花を飾るなどしていました。

私が入院していた約2か月間、何人もの入退院を見守ってきました。大部屋が空室になることはなく、常に4人の入院患者が出たり入ったりしていました。中には、途中で大部屋での入院に耐えかねて、個室へ移る人もいました。
途中で大部屋から個室に移っても、問題はありません。意外とそういう人は多かったので、後から気まずくなるということもありませんでした。
以上のように私の場合、費用をできるだけ抑えるため、ある程度我慢しながら大部屋での入院生活を送りました。

まとめ
ここまで、切迫早産で入院になった時の大部屋・個室問題について、私自身の経験をもとにお伝えしてきました。できるならば、大部屋より個室の方が気を楽に保てるはずです。是非この記事を参考にしていただければ幸いです。
- 切迫早産入院では、大部屋よりも個室の方が気を楽に保てるはず。
- 個室は追加料金がかさみがちなので、注意が必要。