妊娠中、切迫早産になってしまったら、多くはまず自宅安静を検討することになるでしょう。ここでは、切迫早産の自宅安静について、その辛さと乗り越え方を中心にお伝えしていきます。
切迫早産の自宅安静は辛い!理由は?
切迫早産の自宅安静が辛い理由には、安静生活、周囲の理解、赤ちゃんの様子などがあります。それぞれについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
そもそも安静が辛い
1つ目は、そもそも安静生活そのものが辛いというものです。切迫早産では、子宮頚管が短くなったりお腹の張りが強くなったりしないよう、できるだけ安静にしておく必要があります。
1日中ベッドに横になるというのは、想像以上に大変です。やりたいことはあるのに全くできないからです。暇つぶしにも限界があります。結果、色々なことを考えて落ち込んでしまいがちなのです。


理解を得辛い
2つ目は、理解を得辛いというものです。切迫早産で自宅安静の場合、目に見える深刻さというものがあまりありません。
自宅で四六時中ごろごろしている妊婦さんを見て、家族がそれを理解してくれないケースがあるのです。また、職場の上司が理解してくれない場合もあります。
周囲に頼る必要がある
3つ目は、周囲に頼る必要があるというものです。食事など自らの身の回りの世話、家事、仕事など、周りに動いてもらうことになります。自分でやった方が早いことでも、相手に伝えてやってもらうことになるのです。
周囲の負担が増えること、自分で何もできないことに、辛さを感じる人は少なくありません。
頻繁な検査ができない
4つ目は、頻繁な検査ができないというものです。入院であれば、ナースコールを押せばすぐに看護師や助産師の方が飛んできてくれます。
例えば、お腹の張りが怖い時、出血が合った時など、状態を確認してくれるでしょう。また、入院中は定期的に赤ちゃんの心拍を確認してくれます。赤ちゃんが元気かどうかもNSTで調べることができます。
一方で、自宅安静では、自分の状態や赤ちゃんの状態を調べるすべはありません。心配になったら、病院に連絡して訪問する必要があるのです。


辛い切迫早産自宅安静の乗り越え方
ここからは、切迫早産の自宅安静の乗り越え方について、2つをご紹介していきます。
周囲に頼る
1つ目は、周囲に頼ることです。まずはご主人になるでしょう。ご主人だけに全てをまかせてしまうことは、お互いに辛いものです。そのため、実家義実家を頼ることをお勧めします。中には、里帰り出産の予定を変更して、少し早めに実家へ帰る人もいます。
注意すべきは、周囲の人との関係性です。ご主人に仕事を頼み過ぎて負担を増やしてしまうことはよくあります。また、実家に帰っても、その家の状況により、逆にストレスが増大してしまうというケースもあります。
それぞれの家庭の姿によるので何とも言えませんが、1人に頼るよりも複数の人に頼るのがお勧めです。例えば、実家や義実家には帰らずに自宅安静をし、実家義実家の家族を臨機応変に呼び寄せるなどの対策が考えられます。
人間関係がストレスになる場合は、次の項でご紹介する「入院」についても視野に入れるようにしましょう。
入院する
2つ目は、入院することです。病院の都合や切迫度合いによりますが、自宅安静でなくいっそ入院するという方法を取ることもできます。
入院をすれば、自分の身の回りの世話を家族に頼まなくても済みます。「1日中ぐうたらしている」というイメージもつきにくいでしょう。
入院のデメリットとして、費用がかかる、別な辛さがあることなどが挙げられますが、それらと、自宅安静のデメリットとを、天秤にかけることが重要です。

そうしてより楽な方を選択することは、妊婦さんにとっても赤ちゃんにとっても、周りの人にとっても、良い結果をもたらすことになるでしょう。

まとめ
ここまで、切迫早産の自宅安静の辛さ、辛い時の乗り越え方について、私の経験をもとにご紹介してきました。
当ブログでは、様々な切迫早産体験談をご紹介しています。是非そちらも参考にしていただければ幸いです。
自分にとってどの選択が最も楽であるかを考えることが、とにかくお勧めです。
- 切迫早産自宅安静は、特有の辛さがある。
- 切迫早産自宅安静の場合、周りに頼ることが必要。
- 切迫早産になった場合、自宅か入院かどちらかで安静にする必要があるが、自分や周りにとってより楽な方を選ぶのがお勧め。